村上春樹 短編小説・ショートショート一覧 全作品のあらすじ

ユニクロとのコラボTシャツや母校の早稲田大学での祝辞など、70歳を過ぎた現在も他方面で活躍を見せている村上春樹さん。

日本を代表する作家であり、ノーベル文学賞候補となっていることでも知られています。

今回は村上春樹さんの短編・ショートショートを一覧としてまとめてみました。

どの作品を選ぶべきか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

村上春樹 短編小説一覧

村上春樹 一覧 短編

 一人称単数


一人称単数 (文春e-book)

一人称単数

出版社:文藝春秋 発行日:2020/7/18
240ページ
収録作品:
「石のまくらに」
「クリーム」
「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」
「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」
「『ヤクルト・スワローズ詩集』」
「謝肉祭(Carnaval)」
「品川猿の告白」
「一人称単数」

 おすすめポイント

一人称単数というタイトルが物語るように、過去に起きた出来事を数年後あるいは数十年後の視点から回想するという構成で書かれた作品群。

おすすめは一作目の「石のまくらに」と表題作の「一人称単数」。

入子式の作中作として短歌や詩、レコード批評など様々な表現技法が用いられているところも面白い。

女のいない男たち


女のいない男たち (文春文庫)

女のいない男たち

出版社:文藝春秋  発行日:2014/4/18
285ページ
収録作品:
「ドライブ・マイ・カー」
「イエスタデイ」
「独立器官」
「シェエラザード」
「木野」
「女のいない男たち」

 おすすめポイント

死別や不倫などで女性を失ってしまった男たちを描いた短編集。

女性の喪失が男たちの心に様々な形で暗い影を落としていく。

おすすめは「シェエラザード」と「木野」で、どちらも不思議な読後感を与えてくれる作品。

東京奇譚集


東京奇譚集(新潮文庫)
東京奇譚集

出版社:新潮社  発行日:2005/9/15
210ページ
収録作品:
「偶然の旅人」
「ハナレイ・ベイ」
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」
「日々移動する腎臓のかたちをした石」
「品川猿」

 おすすめポイント

マンションの階段で突然姿を消した人物を捜索する「どこであれそれが見つかりそうな場所で」。

猿に名札を盗まれたことから自分の名前を思い出せなくなってしまった女性の物語「品川猿」。

奇譚集という言葉が表す通り、奇妙な物語が収録された作品集。

神の子どもたちはみな踊る


神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

神の子どもたちはみな踊る

出版社:新潮社  発行日:2000/2/25
201ページ
収録作品:
「UFOが釧路に降りる」
「アイロンのある風景」
「神の子どもたちはみな踊る」
「タイランド」
「かえるくん、東京を救う」
「蜂蜜パイ」

 

 おすすめポイント

阪神淡路大震災の後に出版され、地震というキーワードが随所に散りばめられた短編たち。

おすすめは書き下ろしとして収録された「蜂蜜パイ」。

力強い決意に満ちたエンディングで締めくくられる、いい意味で村上春樹らしくない物語です。

レキシントンの幽霊


レキシントンの幽霊 (文春文庫)

レキシントンの幽霊

出版社:文藝春秋 発行日:1996/11/30
309ページ
収録作品:
「レキシントンの幽霊」
「緑色の獣」
「沈黙」
「氷男」
「トニー滝谷」
「七番目の男」
「めくらやなぎと、眠る女」

 

 おすすめポイント

表題作の「レキシントンの幽霊」をはじめ、いろいろな形の恐怖が描かれた作品集。

ファンタジー要素の強い「緑色の獣」や「氷男」、不気味なほど現実味のある「沈黙」「七番目の男」など粒揃いの短編が多く収録されています。

夜のくもざる


夜のくもざる―村上朝日堂短篇小説 (新潮文庫)

夜のくもざる

出版社:平凡社  発行日:1995/6/10
232ページ
収録作品:「ホルン」「鉛筆削り」「フリオ・イグレシアス」「タイム・マシーン」「コロッケ」「トランプ」「新聞」「ドーナツ化」「アンチテーゼ」「うなぎ」「高山典子さんと僕の性欲」「タコ」「虫窪老人の襲撃」「スパナ」「ドーナツ、再び」「夜のくもざる」「ずっと昔に国分寺にあったジャズ喫茶のための広告」「馬が切符を売っている世界」「バンコック・サプライズ」「ビール」「ことわざ」「構造主義」「大根おろし」「留守番電話」「ストッキング」「牛乳」「グッド・ニュース」「能率のいい竹馬」「動物園」「インド屋さん」「天井裏」「もしょもしょ」「激しい雨が降ろうとしている」「嘘つきニコル」「真っ赤な芥子」「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」「朝からラーメンの歌」

おすすめポイント

3、4ページほどのショートショートが36本収録されている超短編集。

シュールで奇妙で面白い、いろいろなテイストの話を味わうことができます。

小説を読んでいて声を出して笑う機会はあまりありませんが、この作品だけは例外です。

特に村上作品ビギナーの方にオススメの作品。

TVピープル


TVピープル (文春文庫)

TVピープル

出版社:文藝春秋  発行日:1990/1/19
187ページ
収録作品:
「TVピープル」
「飛行機−あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか」
「我らの時代のフォークロア−高度資本主義前史」
「加納クレタ」
「ゾンビ」
「眠り」

おすすめポイント

現実と非現実の間に立ちはだかる壁がすっぽりと取り払われたような世界観の短編集で、難解な作品が多い印象。

表題作「TVピープル」は村上春樹の短編小説の中でもひときわ異質な作品で、コアなハルキストにオススメしたい短編集。

パン屋再襲撃


パン屋再襲撃 (文春文庫)

パン屋再襲撃

出版社:文藝春秋  発行日:1986/4/10
204ページ
収録作品:
「パン屋再襲撃」
「象の消滅」
「ファミリー・アフェア」
「双子と沈んだ大陸」
「ローマ帝国の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界」
「ねじまき鳥と火曜日の女たち」

おすすめポイント

いかにも村上春樹らしい書き出しから始まるオフビートな物語「パン屋再襲撃」。

長編作品『ねじまき鳥クロニクル』の下地となった「ねじまき鳥と火曜日の女たち」。

短編集としてまとまったテーマを有しているわけではないが、完成度の高い作品が収録された幅広い読者層にオススメの短編集。

回転木馬のデッド・ヒート


回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)

回転木馬のデッド・ヒート

出版社:講談社  発行日:1985/10/9
198ページ
収録作品:
「はじめに・回転木馬のデッド・ヒート」
「レーダーホーゼン」
「タクシーに乗った男」
「プールサイド」
「今は亡き王女のための」
「嘔吐1979」
「雨やどり」
「野球場」
「ハンティング・ナイフ」

おすすめポイント

虚構を描いた”小説”ではなく、事実をベースに書かれた”スケッチ”と呼ぶべき8つの物語が収録された作品集。

本編はもちろん、前書きとして書かれた「回転木馬のデッド・ヒート」も文章として秀逸です。

蛍・納屋を焼く・その他の短編


螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

蛍・納屋を焼く・その他の短編

出版社:新潮社  発行日:1984/7/5
177ページ
収録作品:
「蛍」
「納屋を焼く」
「踊る小人」
「めくらやなぎと眠る女」
「三つのドイツ幻想」

おすすめポイント

個人的に村上作品で一番好きな短編小説「納屋を焼く」が収録された短編集。

『ノルウェイの森』の原型になった「螢」や、寓話的で多くの示唆に満ちた物語「踊る小人」など初期の村上作品を堪能したい方にオススメの一冊。

中国行きのスロウ・ボート


中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

中国行きのスロウ・ボート

出版社:中央公論者  発行日:1983/5/18
238ページ
収録作品:
「中国行きのスロウ・ボート」
「貧乏な叔母さんの話」
「ニューヨーク炭鉱の悲劇」
「カンガルー通信」
「午後の最後の芝生」
「土の中の彼女の小さな犬」
「シドニーのグリーン・ストリート」

おすすめポイント

村上春樹の第一作目となる短編集。

初期の長編小説と同様に物語的な面白さというよりもリズミカルな文章が心地よい作品群。

特に5作目の「午後の最後の芝生」はハルキストの中でも人気が高い作品です。

象工場のハッピーエンド


象工場のハッピーエンド (新潮文庫)

象工場のハッピーエンド

出版社:CBS・ソニー出版
発行日:1983/12/5
120ページ
収録作品:「カティーサーク自身のための広告」「クリスマス」「ある種のコーヒーの飲み方について」「ジョン・アプダイクを読むための最良の場所」「FUN、FUN、 FUN」「万年筆」「にしんの話」「スパゲティー工場の秘密」「マイ・ネーム・イズ・アーチャー」「A DAY in THE LIFE」「双子町の双子まつり」「マイ・スニーカー・ストーリー」「鏡の中の夕焼け」「サヴォイでストンプ」

おすすめポイント

エッセイとショートショートと安西水丸のカラフルなイラストが楽しめる作品。

巻末には村上春樹と安西水丸の対談「画家と作家のハッピーエンド」が収録されている。

1960年代のノスタルジーを感じたい方にオススメ。

カンガルー日和


カンガルー日和 (講談社文庫)

カンガルー日和

出版社:平凡社  発行日:1983/9/9
233ページ
収録作品:「カンガルー日和」「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」「眠い」「タクシーに乗った吸血鬼」「彼女の町と、彼女の緬羊」「あしか祭り」「鏡」「1963/1982年のイパネマ娘」「バート・バカラックはお好き?」「5月の海岸線」「駄目になった王国」「32歳のデイトリッパー」「とんがり焼の盛哀」「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」「スパゲティーの年に」「かいつぶり」「サウスベイ・ストラット−ドゥービー・ブラザーズ『サウスベイ・ストラット』のためのBGM」「図書館奇譚」

おすすめポイント

18編の短い物語が収録されたショートショート。

「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」や「鏡」など短くても村上ワールド全開の物語たち。

夢で会いましょう


夢で会いましょう (講談社文庫)

夢で会いましょう

出版社:冬樹社  発行日:1981/11/25
232ページ
収録作品:「アイゼンハワー」「アスパラガス」「アンチテーゼ」「インタビュー」「インディアン」「エレベーター」「オイル・サーディン」「オニオン・スープ」「カーマストラ」「カツレツ」「クールミント・ガム」「グレープ・ドロップス」「K」「コーヒー」「コーヒー・カップ」「コンドル」「サドン・デス」「シーズン・オフ」「シェービング・クリーム」「シゲサト・イトイ」「シャングリラ」「ジャングル・ブック」「スウィート・スー」「スクイズ」「スター・ウォーズ」「ステレオ・タイプ」「ストレート」「タルカム・パウダー」「チャーリーマニエル」「テント」「ドーナツ」「バー・トーク」「ハイヒール」「パン」「ビール」「ピンボール」「フィリップ・マーロウ その1」「フィリップ・マーロウ その2」「ブラジャー」「ブルー・スエード・シューズ」「ブルーベリー・アイスクリーム」「プレイボーイ・パーティー・ジョーク」「マッチ」「マット」「モーツァルト」「ヤクルト・スワローズ」「ラーク」「ラブレター」「ラジオ」「ワム!」

おすすめポイント

コピーライターの糸井重里との共著。

シニカルでウィットに富んだ二人のショートショートを読み比べることができます。

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