村上春樹の作品一覧 〜全作品のあらすじ・名言まとめ〜

村上春樹 作品一覧 読書

当ブログで度々紹介している世界的人気作家の村上春樹さん。

僕が彼の作品と出会ったのは大学一年生のときで、ふと図書館で目についた『風の歌を聴け』を手に取ったのが始まりでした。

それまで小説というものに親しみのなかった僕が、彼の作品との出会いをきっかけに純文学に傾倒することになります。

後頭部をハンマーで思いっきり殴られたような衝撃を感じたこと、10年以上の歳月が経った今でも鮮明に覚えています。

それから数年間は長編・短編を問わず彼のすべての作品を文字通り読み漁りました。

そんな村上春樹マニアとも言うべき僕が彼の全作品をあらすじと名言と共に一覧にまとめてみました。

気になる作品があればぜひ手に取って読んでみてください。

皆さんの読書ライフが充実することを切に願っています。

 村上春樹 長編小説一覧 〜デビュー作から最新作まで〜

村上春樹 作品一覧

 14作目(最新作)『騎士団長殺し』

騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺しkindle版(新潮文庫)

騎士団長殺し

出版社:新潮社  発行日:2017/2/24

第1部 512ページ、第2部 544ページ

「顕れるイデア編」と「遷ろうメタファー編」の2部構成

前作から約4年ぶりの長編ということもあり、初版で130万部が用意されるなど発売前から異例の注目を集めた。

 あらすじ

主人公である肖像画家の「私」がアトリエの屋根裏で『騎士団長殺し』というタイトルの日本画を発見したことから物語が展開していく。

ある日「私」の目の前に、絵の中にいる騎士団長の形をした身長60センチほどの小人「騎士団長」が現れることになる。

騎士団長というイデア殺し、異空間へとつながる「メタファー通路」を抜けた先に「私」を待ち受けているものとは。

 13作目『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

出版社:文藝春秋

発行日:2013/4/12

376ページ

国内での人気はもちろん、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストで第一位を獲得するなど、改めて海外での人気の高さを示した作品。

 あらすじ

「多崎つくる」は高校時代に名前に色が入った4人の友人、赤松・青梅・白根・黒埜といつも行動を共にしていたが、大学2年生のときに友人たちから突然絶交を言い渡された。

突然の理不尽な扱いに自殺を考えるほど追い込まれた日々を過ごすが、ギリギリのところで踏み止まることになる。

それから月日が流れ36歳になったときに「つくる」は自分がグループから追放された理由を探す「巡礼の旅」に出ることを決意する。

12作目『1Q84』

1Q84 BOOK 1

1Q84 kindle版(新潮文庫)

1Q84

出版社:新潮社

発行日:2009/5/29(BOOK3は2010/4/16)

BOOK1:554ページ、2:501ページ、3:602ページ

「BOOK1」「BOOK2」「BOOK3」の3巻で構成されており、シリーズで累計300万部以上の売り上げ部数を記録した。

 あらすじ

10歳で離ればなれとなった2人の主人公「天吾」と「青豆」が20年後の1984年に、現実のパラレルワールドとなる「1Q84」に迷い込んでしまう物語。

作中に登場する小説『空気さなぎ』や新興宗教団体「さきがけ」を通じて2人の身に様々なトラブルが降りかかることになる。

20年の歳月を経て、月が2つある世界「1Q84」で二人が再び出会うことはできるのか。

 11作目『アフターダーク』

アフターダーク (講談社文庫)

アフターダーク

出版社:講談社

発行日:2004/9/7

288ページ

三人称の視点と一人称複数の視点を用いて、様々に場面を切りかえながら進行していく物語。

 あらすじ

大学生の「浅井マリ」と「高橋」が深夜のデニーズで出会う場面から物語が幕を開ける。

ラブホテル「アルファヴィル」を通じて深夜の都会の喧騒に巻き込まれる人々の群像劇と、2ヶ月間ずっと眠り続けているマリの姉「浅井エリ」の場面が、複数の視点で描かれている物語。

 10作目『海辺のカフカ』

海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

海辺のカフカ

出版社:新潮社  発行日:2002/9/10

上 397ページ、下 429ページ

英語版『Kafka on the Shore』はニューヨークタイムズの年間「ベストブック10冊」および世界幻想文学大賞に選出された。

蜷川幸雄によって舞台化されるなど国内外で高い人気を誇る作品。

 あらすじ

15歳の「田村カフカ」は父親にかけられた呪いから逃れるために家出を決意し、東京発の深夜バスで高松に向かった。

一方、野方に住む知的障害者の老人「ナカタさん」も「入り口の石」を探すべく東京を離れた。

年齢も置かれた状況も全く異なる2人の人物が高松でどのように交わることになるのか。

ギリシャ悲劇を下敷きにした謎に満ちた長編小説。

9作目『スプートニクの恋人』

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

スプートニクの恋人

出版社:講談社  発行日:1999/4/20

310ページ

世界初の人工衛星「スプートニク」がタイトルの由来。

1991年に発表された短編小説『人喰い猫』が基になっている。

 あらすじ

22歳の春に「すみれ」は生まれて初めて恋に落ちた。恋に落ちた相手は17歳年上の既婚者で、その上女性だった。

一方、小学校教師の「僕」は大学在籍中に「すみれ」と知り合い、彼女に恋をしていた。

「僕」は「すみれ」が突然いなくなったことを知り、ギリシャの小さな島に行くことになる。

宇宙に飛び立った人工衛星のように孤独で切ない恋愛小説。

 8作目『ねじまき鳥クロニクル』

ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

ねじまき鳥クロニクル

出版社:新潮社

発行日:1994/4/12(第3部は1995/8/25)

第1部 308ページ、第2部 356ページ、第3部 492ページ

第47回読売文学賞受賞

英語版『The Wind-Up Bird Chronicle』は国際IMPACダブリン文学賞にノミネートした。

短編小説『ねじまき鳥と火曜日の女たち』が基になっている。

 あらすじ

会社をやめて日々家事を営む「僕」と、雑誌編集者として働く妻の「クミコ」。

2人の平穏な結婚生活は猫の失踪をきっかけに少しずつ狂い始めることになる。

ある日突然「僕」の前から姿を消した「クミコ」の失踪の原因を、奇妙な人々との邂逅を経て突き止めいく物語。

やがて「クミコ」の失踪の裏に彼女の兄「綿谷ノボル」の存在を突き止めることになるのだが。

 7作目『国境の南、太陽の西』


国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西

出版社:講談社

発行日:1992/10/5

296ページ

もともと『ねじまき鳥クロニクル』に組み込まれるはずだったいくつかの要素を切り取って1つの物語として作られた作品。

 あらすじ

主人公の「僕」は会社を辞め、義父の出資で「ジャズを流す、上品なバー」を青山に開店する。

仕事は成功し、二人の子供を授かるもどこか違和感を抱えたまま日々を過ごしていた。

そんなとき、小学校の同級生だった島本さんが店に現れる。

やがて「僕」は島本さんに惹かれることになるのだった。

 6作目『ダンス・ダンス・ダンス』

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス

出版社:講談社  発行日:1988/10/13

上 346ページ、下 340ページ

「羊男」や「いるかホテル」など過去作『羊をめぐる冒険』に登場したものが再登場する作品。

『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』に本作を加え、四部作とする見方もある。

 あらすじ

フリーライターとして働く「僕」は「いるかホテル」の一室で羊男と再会し、札幌の映画館で同級生の出演する映画を見る。

同級生の五反田くんと共演していたのは「僕」が探していた「キキ」だった。

奇妙で複雑な世界をダンス・ステップを踏みながらすり抜けていく。

 5作目『ノルウェイの森』

ノルウェイの森 (講談社文庫)

ノルウェイの森

出版社:講談社  発行日:1987/9/4

上 268ページ、下 260ページ

2009年時点で発行部数1000万部を突破。

2010年にトラン・アン・ユン監督により映画化されるなど国内外で人気が高い作品。

1983年に発表された短編小説『螢』が基になっている。

 あらすじ

37歳の主人公「ワタナベ」はハンブルク空港に到着した飛行機のスピーカーから流れる「ノルウェイの森」を聞き、学生時代の回想をする。

1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋の出来事を思い出し、激しく混乱し、動揺していた。

限りない喪失と再生を描く恋愛小説。

 4作目『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

出版社:新潮社

発行日:1985/6/15

618ページ

第21回谷崎潤一郎賞受賞(30代での受賞は大江健三郎以来史上2人目)

1980年に発表された中編小説『街と、その不確かな壁』が基になっている。

 あらすじ

一角獣が生息する高い壁に囲まれた街で、影と一緒に街が生まれた謎を探し求める「僕」の物語「世界の終わり」。

計算士として活躍する「私」が自らに仕掛けられた装置の謎を探し求める「ハードボイルド・ワンダーランド」。

二つの物語が同時進行し、有機的に絡み合うときすべての謎が明らかになる。

4作目にして村上春樹作品の最高傑作と名高い珠玉の名作。

 3作目『羊をめぐる冒険』

羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)

羊をめぐる冒険

出版社:講談社

発行日:1982/10/13

406ページ

第4回野間文芸新人賞受賞

ジャズ喫茶「ピーターラビット」を人に譲り渡し、執筆に専念した環境で書かれることになった作品。

「鼠三部作」の3作目。

 あらすじ  

右翼の大物人物の依頼によって「僕」は、背中に星形の斑紋のある羊を探しに北海道の奥地に向かうことになる。

羊博士や羊男などとの不思議な出会いを経て、やがて「僕」は「鼠」と再会する。

果てして「僕」は羊を見つけることができるのか。鼠三部作ここに完結。

 2作目『1973年のピンボール』

1973年のピンボール (講談社文庫)

1973年のピンボール

出版社:講談社  発行日:1980/6/17

208ページ

芥川賞候補になるも落選。

前作とともに筆者自身が「未熟な時代の作品」と評価しており、長い間日本国外で翻訳書が刊行されることはなかった。

「鼠三部作」の2作目。

 あらすじ  

1973年、大学を卒業し翻訳で生計を立てていた「僕」は、ふとしたことから双子の女の子と共同生活を始めることになる。

そんなある日「僕」の心をピンボールが捉えることになる。1970年ジェイズバーで夢中になったピンボール台「スペースシップ」を探し求める物語。

 1作目『風の歌を聴け』

風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け

出版社:講談社  発行日:1979/7/23

202ページ

第22回群像新人賞受賞

ジャズ喫茶を経営するかたわらで毎日1時間ずつ執筆し約4ヶ月かけて完成させた作品。

「鼠三部作」の1作目。

 あらすじ

1970年の夏、海辺の街に帰省した「僕」は友人の「鼠」とジェイズバーで毎日大量のビールを飲み続ける。

ある日バーでたまたま知り合った女の子と親しくなりデートをすることになるが、やがて「僕」は彼女が中絶したばかりであることを知る。

ほろ苦く過ぎ去っていく夏の18日間を軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。


村上春樹の短編小説・ショートショート一覧はこちらから。
⚫︎村上春樹の短編小説一覧

コメント

タイトルとURLをコピーしました