台湾でデジタル担当大臣を務めるオードリー・タンという人物をご存知でしょうか。
トランスジェンダーを公表した台湾初の閣僚であり、コロナ用のマスクマップを製作したことでも知られています。
台湾コンピューター界における偉大な人物オードリー・タンを『天才IT相7つの顔』から読み解いていきます。
オードリー・タンのプロフィール IQや性別は?
IQや学歴は?
IQ180という化物じみた知能を有し天才と称されるオードリー・タンですが、実は学歴は中学校中退。
成功するのに学歴は必要ないということを体現しています。
日本人だとZOZO TOWN創業者の前澤さんが高校中退として知られていますが、義務教育である中学校すら卒業していないというのは驚きです。
ちなみにIQの平均値は100で、70〜130の間に95%の人が含まれると言われています。
IQ180を超える人は人口の0.00001%以下で、約2000万人に1人の超天才!
歴史上の人物ではレオナルド・ダ・ヴィンチやアルベルト・アインシュタインと同程度の知能指数となります。
性別は?
オードリー・タンは前述の通りLGBTのTにあたるトランスジェンダーです。
つまり自分自身が認識する性別と周囲が認識する性別との間に違いがあるということです。
彼女は今39歳ですが24歳のときに性別適合手術を受け、名前を唐宗漢から唐鳳(Audrey Tang)に変更しました。
現在は長髪で、より女性らしい見た目になっています。
『天才IT相7つの顔』あらすじと感想
オードリー・タン 7つの習慣
・本はiPad Proでデジタルペンを使って読む
・寝る前に資料を全ページをめくり、最低8時間眠る
・2ヶ月に1度新しい習慣を身につけるようにする
・大勢の人のために行うことについては大勢の人の助けを借りる
・したいことをするときに性別は考えない
・ネット上から他人の作品をダウンロードしたら自分の作品もアップロードする
・体験した出来事や物事を短い言葉に要約する
個人的には3番目と7番目の習慣に共感しました。
新しい習慣を身につけるのに必要な日数は科学的に”66日=約2ヶ月”と言われています。
もし2ヶ月ごとに実行することができたら、1年間で実に6つの新しい習慣を身につけることができます。
また出来事の要約に関しては脳科学者の樺沢紫苑さんの『アウトプット大全』にも書かれていたことで、物事を自分の中に落とし込むのに大切な作業となります。
印象に残った言葉
とあるインタビューで自分の天才的な才能をどう思うかという問いに対して彼女は以下のように答えています。
「天才とみなされない多くの人々には、自分にしかない輝きがある。
天才とみなされる多くの人には、自分にしかない闇がある。
どちらも素晴らしく、美しい。
存在すべきはIQよりもこの美である」
また別のインタビューで自分の感情をどのように管理しているかと尋ねられたときには、
「プラスの感情には困らされることがあります。
いったん自分が正しいと思ったら、他人の意見を排除しがちになります。
マイナスの感情は、それを精神のマッサージだと思うようにしています。
人にそこを押されると痛いのは、心の中のつかえがまだほぐれていない証拠です。
どんなプラスやマイナスの感情も心の中に空間を1つ作り、その感情を詳しく描写できるようになるまでそこに入れておきます。
時間をかけ、苦しくも楽しくもない境地に到達するまで付き合えばいいのです」
と答えています。
コンピューターと同様に、詩にも魅了された彼女の言葉はどこか詩的で美しいですね。
『天才IT相7つの顔』を読んだ感想
日本と身近な台湾という場所で、学歴や性別という既存の枠組みを超えて第一線で活躍している人物がいるということに驚きました。
彼女自身の魅力・能力はもちろんですが、それを許容する台湾という国のあり方が何よりも素晴らしいと感じました。
いくら有能であったとしてもトランスジェンダーであり中学中退の人間が大臣になるなんて、日本では考えられないことですよね。
日本にはまだまだ旧時代の価値基準が蔓延していると感じざるを得ません。
また新型コロナウイルスの封じ込めに成功した”台湾モデル”と言われる取り組みについても詳しく書かれています。
ぜひ興味のある方は一読ください\(^-^)/
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